自衛隊広報施設 渋谷 「自衛館」
今回は、少し趣を変えて、自衛隊の広報について書きます。
広報に力を入れている防衛省では、練馬(陸)、呉(海)、浜松(空)の3箇所に大掛かりな広報施設を作っている。
だが、これだけではありません。
渋谷の街中に自衛隊の広報施設があることをご存知でしょうか。
その名も「自衛館」という。
今回、その「自衛館」を訪れてみたので、そのレポートをまとめる事にしました。
場所は、渋谷駅から徒歩1分ほど、東口前の宮益坂交差点を宮益坂方面に10mほどの位置にある。
センター街などとは向きが異なるものの、渋谷駅至近だ。
良くこんな場所に土地を借りる資金があったもんだと思う。
ただし、面積は非常に狭いし、入り口も目立たないので、探しながら歩かないと通り過ぎてしまう。
宮益坂から駅方面を見た写真。小さな袖看板、しかも白で目立たない。
近づくとこんな感じ。
外から見ると、制服を着たマネキンが目立つが、ぱっと見た感じでは「自衛隊」という雰囲気はない。
自衛隊オフィシャルスペースだそうだ。
ドアは開け放しだし、明るい雰囲気。
このへんもアウトソーシングしたことがプラスになっている。自衛官が作ったら絶対にこんな雰囲気にはならないだろう。
中に入ってみると、模型やDVDを展示したショーケースに、ビデオを流すディスプレー、自衛隊のサイトにつないだパソコンなどが置いてある。
ラックには入隊案内などが入っている。
ここに置いてある制服は、自由に着ることが出来るようで、制服を着て撮影した記念写真が張ってあった。
子供以外は、みんな少し気恥ずかしそうだ。
やっぱり最も多いポーズは敬礼だった。素人の敬礼でも、制服を着るとそれなりに見える。
撮影用の各種服装。迷彩服なども用意されていた。
ここの目玉は、やはりこの服を着て写真を撮れるという点だろう。
単に服を着せるだけでなく、背景用のシートを用意したスタジオを併設するくらいすれば、かなり受けると思う。
小道具のモデルガンなども置いておけば良いのに。
正直言って、これと言ったモノはないが、これだけのスペースでは仕方なかろう。
奥のカウンターに2人のお姉さんが居たので話を聞いてみた。
まずは、観客の入りを聞いてみると、平日で30から40人、休日では100人近くになることもあるそうだ。予想よりは多い。
7月1日にオープンし、その時のセレモニーがニュースになったので、それを見て来た人が多いと言っていました。
この数を維持するには、定期的に展示物を入れ替えるなどしないと、難しいんじゃないかな。
(上に書いた、スタジオ案なんか悪くないと思うが)
若者が多いと言われる渋谷に設置したという点から、この広報施設の主目的が、新隊員のリクルートだろうと思っていたのですが、2人のおねえさんに聞いたところ、そうではないらしい。
自衛隊の活動を広く知ってもらうためという、極めて一般的な目的だそうです。
まあ、確かに、練馬(朝霞)、呉、浜松の広報施設は、地元民でない限り、興味のある人しか行かないだろう。
ブログで取り上げられるなど、口コミで話題になれば、渋谷に遊びついでに寄る人も多いかもしれない。
2人のお姉さんを一見して分かったが、ここの施設は、維持管理をアウトソーシングで部外に発注しているようだ。
確かに、日に数十人しかない来客の相手に、専門的教育の必要な自衛官を貼り付けておくのはもったいない。
マニアが来ることを考えた広報施設ではないようなので、これでも十分なんだろう。
自衛隊の制服を着てみたい!
という方は、是非一度行って見てください。
もちろんタダ(カメラは持っていけば撮り放題)
自衛隊を就職先の候補に自衛隊と考えているけど、地方本部(昔の地連)に行くのはちょっと・・・と尻込みしてしまう人も、専門のリクルーターが居るわけではないので、気軽に足を運べると思います。
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