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新刊『航空自衛隊 副官 怜於奈5』情報!

新刊『航空自衛隊 副官 怜於奈5』が7月15日に角川春樹事務所、ハルキ文庫から発売となります。
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左は帯なし、右は帯ありの場合です。

見本も、できています。
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既にアマゾンなどでは予約可能です。
アマゾン

装画はいつもどおりdaito様!
毎回、素敵な絵をありがとうございます。

今回、表紙で目を惹くのはF-15でしょう。

と言うのも5巻では、F-15への搭乗シーンがあるからです。
副官が、航空機に搭乗する機会があるのか?
実は、あるのです。
だから、4巻など以前の巻でチャンバーを取得しています。

私も副官として勤務しましたが、私の場合、小説の舞台とした南西空での副官勤務ではありませんでした。
そのため、搭乗した理由、機体も、作中の出来事とは違います。
ですが、諸々の理由から、かなりの回数、航空機に搭乗しています。

20回程度は搭乗しているはずです。
CH-47などのヘリを含めれば30回近いかも。

そうした際の実際の体験をベースにして、今回の作品を描きました。

シリーズは、いよいよ終盤に差しかかります。
新刊『航空自衛隊 副官 怜於奈5』を、どうぞよろしくお願い致します。

2024年7月20日 (土)

新刊『有事 台湾海峡』情報!

新刊『有事 台湾海峡』が8月8日に祥伝社から発売となります。Covercut

今回、装画は私の本では初となる裏表紙まで含めたグラフィックになります。
イラストは安田忠幸氏、デザインはかとうみつひこ氏。
『悪魔のウイルス 陸自山岳連隊 半島へ』の時と同じコンビによる迫力あるデザインになっています。

Obinashi帯なし 

Obiari帯あり

タイトルとこの表紙で分かる通り、描いたのは台湾有事です。
ただし、台湾”海峡”としたのは、描いたものが金門・馬祖の危機だからです。

分からない人もいると思うので解説しておくと、金門島・馬祖諸島は台湾領ですが、大陸至近にある小さな島です。
今年になってから、中国はこの中の金門島に対して、ちょっかいをかけ始めています。
危うく、書籍刊行前に危機が勃発してしまうのではとひやひやしましたが、今のところは大丈夫なようです。場所が場所だけに、台湾関係で危機が発生する可能性の高い場所として知られた島なのです。

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小さな島をめぐる危機だとしても、その危機は拡大してゆく可能性があります。
特に周辺海空域、つまり台湾海峡の危機が発生する、という話を描きました。

ところで、私の商業作家としてのデビューは『黎明の笛』(2014年3月刊)で、今年でちょうど10周年となります。

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だから・・・という訳ではないのですが、『黎明の笛』の登場人物が、今回再登場します。当然10年経過しているので、同じポジションではありません。

この10年間、私は一貫して自衛隊に焦点を当てた小説を書いてきましたが、中国との衝突を描いたモノは書いていませんでした。
それは、自衛隊を主軸としてリアルな小説を書くためには、中国軍が強大過ぎるからです。
対中国で小説を書くなら、どうしても米軍が出てくる話にせざるを得ない。しかし、そうなると自衛隊は脇役になってしまう・・・

だから、書かなかったのですが、国際環境の変化もあり、米軍は出てくるものの、自衛隊が決して脇役とは言えないポジションを占めることになりました。
これには、安保法制により集団的自衛権の行使が可能になったこと、ロシアがウクライナで消耗し、北の脅威が減少したことなど様々な要素が関わっています。

今なら、対中国で自衛隊を前面に押し出す小説を書くことができるようになった、ということです。

ただ、中国はもちろんのこと、台湾やアメリカの動向が大きく影響し、単なる軍事力の衝突ではなく、極めて政治的な危機になることは誰しも予想できることでしょう。
と言うことで、誰を視点としてこの危機を切り取る(小説として見せる)のかについては、ずいぶんと悩みました。

結果として、自衛官だけでなく政府中枢も見せるために、複数の視点からの描写を行った群像劇的話になっています。
また、政治、軍事的に、ちょっと難しい話になっています。
『航空自衛隊 副官 怜於奈』シリーズの3巻で描いた演習シーンよりも、更に難しい話になっているため、自衛隊のことをあまり知らない人には、ちょっと取り付きにくいかもしれません・・・

逆に、安全保障に興味がある人やミリタリーマニアには燃える作品になっていると思います。

ということで、是非手に取ってもらえればと思います。
金門・馬祖をめぐる台湾海峡の危機ですが、陸自の活躍も描いています。逆に、空自に焦点を当てたため、海自は動いているものの、海自の描写は少なくなっています・・・

発売は8月8日で、電子版は同日リリースに向けて鋭意作業中とのことですが、若干遅れるかもしれないそうです。
ハッキリすれば、別途告知します。

出版界全般の状況として、紙や印刷のコストが上昇しています。そうしたこともあり、今回定価が2000円を超えてしまいました。
それだけ、手を伸ばすことが難しくなったと思います。その分、印刷される部数も減っており、紙の本を希望される方は、できるだけ予約して頂くのが良いと思います。地方の書店には行き渡らないかもしれません。

宜しくお願い致します。
m(_ _)m

2023年5月27日 (土)

新刊『航空自衛隊 副官 怜於奈4』情報!

新刊『航空自衛隊 副官 怜於奈4』が6月15日に角川春樹事務所、ハルキ文庫から発売となります。

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アマゾンなどでは、まだ絵が出ていませんが表紙はdaito様!

毎回、素敵な絵をありがとうございます。

4巻では、メインのテーマを”いじめ”と致しました。
本書は、4編の短編を集めた連作短編集ですが、4編中2編が”いじめ”テーマです。

と言っても、左翼が期待する自衛官が暴露する自衛隊の壮絶いじめ、というようなものではありません。

日本社会全体でいじめがなくならない以上、当然その一部である自衛隊でも、残念ながらいじめは存在します。
自衛官総数は24万人にもなります。都道府県別で最も人口の少ない鳥取県の人口の42%にも及ぶ自衛隊で、いじめがゼロになるはずもないのです。

ですが、減らす努力はしています。
それを描くとともに、自衛隊(というより公務員)でいじめが少なくないという現実、しかもその理由が意外な所にあるといういじめ問題の背景を描きました。

この背景、私自身が副官を経験した際に仕えていた某空将が非常に気にかけ、問題視していたものです。
残念ながら、この小説を世に出す前に亡くなられてしまったのですが、この問題提起が少しでも今後の改善に繋がることを祈って書きました。

いじめ以外では、チャンバーと呼ばれる航空生理訓練と副官付VIPドライバーのお話しを書いています。

シリーズもそろそろ折り返しというところまで来た『航空自衛隊 副官 怜於奈4』をよろしくお願い致します。
電子版も出るはずです。

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